俺には親友にA太郎がいる。
幼馴染のB子とC美ともいつも一緒にいる。
その4人でそれぞれカップリングして、いつか結婚するんだろうなと、そんなラブコメな展開になっていくのだろうなと、漠然と考えて過ごしていた。
一人暮らしの俺の部屋でいつもたむろしている。
いつものように夜遅くバイトから帰ってくると、いつものように3人がゲームをしていた。
俺が戻ると、3人は「眠くなったから今日は帰るわ」と部屋を出て行った。
見ると、忘れ物の紙袋があった。
中にはビデオカメラがあった。
「そういえば、ビデオカメラ欲しがってたな、買ったんだ」
俺は「試し撮りしたのかな?何を撮ったんだ?」と見てみた。
そこにはA太郎とB子がいちゃついている様子が映っていた。
ふたりはやがて楽しそうにセックスをはじめ、激しく絡み合い、燃え尽きた。
あのふたり、いつの間にこんな関係になったんだ?
そんなこと思うと同時に、
「あれ?これ・・・誰が撮影してるんだ?」
「ねー、わたしも撮ってよ」と声がした。
「じゃあ、交代しようか」とA太郎がいうと、カメラの後ろからC美が映りこんできて、カメラの後ろにB子が消えた。
「きれいに撮ってよ」とC美が言うと、ふたりはベッドの上で楽しそうにセックスをはじめた。
おれは3人の関係を気づかないふりをした。
いつものようにバイトから帰ると、3人でゲームをしていた。
何か違和感を感じる・・・ベッドが俺が部屋を出る前より乱れている気がした。
3人が帰った後、「もしや」と思い、部屋をくまなく調べた。
ベッドの下から使用済みスキンが大量に出てきた。
やつらは俺のいない間、部屋をラブホ代わりにしていたのだ。
俺は今まで稼いだバイト代をつぎ込んで、部屋のあちこちに隠しカメラを仕込んだ。
3人で和気あいあいとセックスする様子を盗撮しつづけ、それは俺のコレクションとなっていった。